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Flagship Press社:KODAK PRINERGY、COLORFLOW Pro、INSITEを活用し、効率化と持続可能性を実現

一月 05, 2023

PRINERGY On Demand load screen v2

Flagship Pressは、書籍からダイレクトメール、大判プリントからプロモーション用製品まで、各種オフセット印刷機やデジタル機器を採用し、あらゆる印刷に対応しています。しかしながら、同社は速度が遅く、保守が難しく、印刷量に対応できるだけの機能が不足している現在のワークフローに対して不満を持ち始めていました。そこで同社は、自動化をさらに拡大できる、より高速なワークフローを模索し始めました。同社では、24時間年中無休でジョブの進捗状況が確認できる顧客向けのコミュニケーションツールを必要としていました。また、G7認証のプログラムに対応できる、より優れたカラーマネージメントも必要でした。そこでたどり着いた答えが、コダックだったのです。

Flagship Pressは70年以上にわたり、最高品質の印刷製品をお客様に提供してきました。製品の種類が拡大し、作業量が増加するに従い、既存のワークフローで需要を満たすのが難しくなりました。作業は煩雑で、生産自動化にはそれぞれ別個の対応を強いられていました。カラーマネージメントやカラーコレクションなど、タスクごとに異なるソフトウェアアプリケーションが必要であり、スリム化した自動化を実現する方法はありませんでした。作業量が増加する中、唯一の解決策は人員を追加することでしたが、これではコストと複雑さが増大してしまうため、持続可能な方法ではありませんでした。

やがて業務が倍増すると、1か月に2,500枚以上のプレートを処理し、既存のワークフローで数百のジョブが処理されるようになりました。処理にかかる時間は非常に長く、1枚のプレートを準備するのに30分もかかり、変更が必要になる度に同じことが繰り返されました。同社では、処理に人員を追加するという悪循環を断ち切るために、さらなる効率化を求めていました。そこで、統合ソリューションを利用するためにコダックに注目したのです。

自動化による効率化

コダックのソリューションにより効率がアップしたため、新しい作業のために人員を追加する必要がなくなりました。これまで12人だったチームは新たにスリム化されて6人体制となり、自動化のおかげで各人員がこれまでと比べて25%から50%も多い仕事を処理しています。いま同社にとって成長とは、スタッフを増やして生産を維持することではなく、より多く収益を上げて最終利益をアップさせることを意味するようになりました。

Flagship Pressの新しいワークフローソリューションは、ルールベースオートメーション(RBA)機能を備えたKODAK PRINERGYワークフローです。さらに、G7認証のプログラムに対応できるよう、カラーマネージメント用にKODAK COLORFLOW Proを追加し、Kodak PREPSを採用して面付けおよびギャンギングのレイアウトを作成し、KODAK INSITE Prepress PortalとCreative Workflowを追加してお客様との一貫したファイル承認プロセスを構築しました。

技術開発担当ディレクターのメレディス・ニコルス氏は次のように述べています。「数字が証明しています。Flagship Pressでは、PRINERGYにより新人オペレーターと経験豊富なオペレーター間の役割のバランスが保たれています。経験豊富なスタッフは、3日かからずに必要なことを習得しました。以前のワークフローサーバーはPRINERGYの設置後1か月以内に撤去したため、サーバーとライセンスの重複によるコストがなくなりました。前職ですでにコダックのソリューションを使用した経験があるスタッフもいて、すぐに受け入れることができました。スタッフ全員が最初から関与し、ワークフローのルールの策定に貢献しました。全員が当事者意識を持ち、知らないことへの不安を解消するようにしています。」

KODAK COLORFLOW Pro (PDF 英語)を追加したことで、他のプロセスの開始よりも前にカラーマネージメントを行うことができます。COLORFLOW Proを採用した理由は、ワークフローに統合できることと、クライアントのカラープロファイルを履行できるためです。G7認証された企業である同社には、すべてのジョブが特定のカラーガイドラインを満たしていることを確認するプロセスがありますが、様々なカラーモデルを使用したファイルが、多くの州のクライアントとそのデザイナーから届きます。COLORFLOW Proによって標準化プロセスが自動化され、印刷材や出力デバイスをベースに最適な色で印刷できます。また、出力デバイスに関係なく、ジョブ内で、また増刷時にも一貫した品質での印刷が可能です。

また、COLORFLOW Proは、各ジョブに必要な色修正の回数を大幅に減らすことで、時間とコストを削減します。お客様からすると、色修正にかかる費用が大幅に削減し、印刷時間が短縮されるということになります。

Flagship MBN Clients

すべての工程で節約が可能

Flagship PressはPRINERGYとINSITEを同社のPrintMISと統合することで、INSITE経由でのファイルのアップロードを可能にしました。お客様はファイルを印刷前に確認して、修正できるようになり、ジョブがINSITEからプリプレスにシームレスに移行するため、ソフトプルーフが自動的に利用可能になります。特別な注意の必要性を知らせるメールが現場のマネージャーに送信されるといった場合を除き、現場でのファイル確認は不要です。以前のワークフローでは数時間かかっていましたが、今では、ジョブの入力からプロダクション準備完了までわずか5分しかかかりません。無駄がなくなり、オペレーターの作業時間が短縮され、修正もれなどのリスクがなくなります。

お客様にとっても良いことづくしです! INSITE Prepress Portal(PDF)を使用すればFlagship Pressとのやり取りにかかる時間を短縮でき、時間の節約がコストの節約につながります。Flagship Pressではできる限り容易に導入できるよう、クイックスタートガイドを作成し、INSITEがどのように役立つかをお客様に伝えるデモを提供しています。

INSITEによってPDF中心のワークフローに移行したことで、受信したPDFは印刷可能な状態で送られてくるようになりました。デスクトップ、ノートPC、タブレット、スマートフォンからいつでもアクセスして、制作用のファイルを承認できるため、クライアントにとっては、Flagship Pressとの作業がさらに行いやすくなります。

Flagship Pressのお客様は、年中無休のコミュニケーション機能と、校正から承認までのやりとりを減らすことで得られる時間短縮やコスト削減効果を高く評価しています。今では電話やメール数が減り、生産に迅速に進むことができます。PRINERGY、COLORFLOW Pro、INSITEの実装によって、Flagship Pressはあらゆる点において無駄を省くことができるようになり、この効果は今後も続くでしょう。

Kodak, Prinergy, ColorFlow and Insite are trademarks of Eastman Kodak Company.