印刷パースペクティブ

Boone Newsmedia、コダックのCTPとSONORA 新聞向けプロセスフリープレートで印刷効率を向上

九月 10, 2025

Boone printed copies

Boone Newsmedia Inc.(2022年10月まではBoone Newspapers Inc.)は、新聞業界の変化をいち早く予測し、戦略的な合併・買収を通じて事業を拡大してきました。現在、Boone Newsmedia Inc.(BNI)は、アラバマ州タスカルーサに本社を置く非公開企業であり、アラバマ州、ジョージア州、ケンタッキー州、ルイジアナ州、ミシガン州、ミネソタ州、ミシシッピ州、バージニア州、ノースカロライナ州、オハイオ州、テネシー州、テキサス州の地域社会において、91の新聞と関連ウェブサイト、ショッピングガイド、雑誌を所有または運営しています。新型コロナウイルスのパンデミックに伴う新聞・雑誌の印刷拠点の統合を経て、BNIは現在、ミシシッピ州ナチェズ、アラバマ州クラントン、アラバマ州アレキサンダーシティの3か所で印刷施設を運営しています。

"未来は、奉仕し、革新し、想像力を働かせる者のものだ" とBoone Newsmediaの創業者はかつて語りました。この理念に沿って、同社は3つの印刷拠点において効率と品質を向上させ、コストを削減する革新的な取り組みを推進しています。その一環として、BNIはコダックのCTPおよびプレート技術を活用し、プリプレスおよび印刷工程の合理化と高速化を実現しました。

長年にわたり、同社は従来のUV感光プレートを露光するために、CTCP(コンピューター・トゥ・コンベンショナル・プレート)方式のフラットベッド型プレートセッターに依存していました。ナチェズの製造マネージャーであるK.O.ベネット氏はこう説明します。「CTCP機は場所を多く取り、特に高速というわけではありませんでした。さらに、プレートを1枚ずつ手作業でイメージャーに装填する必要がありました。プレートの画像処理と現像は手間がかかり、時間もかかる作業でした。だからこそ、効率を改善し、時間とコストを節約し、より迅速な印刷対応を目指したのです」。

Boone operator press control console

製版の自動化と効率化における大きな前進

その解決策として、BNIはサーマルプレートイメージングへの切り替えを検討し、最大166枚のプレートを自動で装填できるオートローダー(AL)付きのKODAK TRENDSETTER News Platesetter (Sスピードモデル)」を採用しました。K.O. Bennett氏はこのプレートセッターの生産性と自動化について次のように述べています。「TRENDSETTER News Platesetterは、その自動化とスピードの面で、以前のCTP機と比べて大きな改善をもたらしました。処理速度が格段に向上しています。ジョブを送信すれば、TRENDSETTER Newsが次々と連続して必要なプレートを作成してくれるのです」

コダックのプレートセッターと、精密なドット再現性と高精度な位置合わせを実現するKODAK SQUARESPOTサーマルイメージング技術の信頼性に感銘を受けたBoone Newsmediaの経営陣は、さらなる自動化を図るために、TRENDSETTER News ALプレートセッターの追加導入を決定しました。ナチェズに2台、クラントンとアレキサンダーシティにそれぞれ1台ずつ設置されています。

KodakのサーマルCTPソリューションの導入により、従来の有処理プレートからプロセスフリープレートへの移行に必要な技術的要件が満たされました。BNIは、自動現像機とそれに伴う水、化学薬品、電力の消費を排除するためにプロセスフリーの道を選びました。さらに、この取り組みにより、自動現像機の定期的な清掃とメンテナンスにかかる労力の削減も期待されました。

Boone printed web on former folder

コダックのプロセスフリーテクノロジーは、あらゆる面で高評価

BNIは複数のサプライヤーから提供されたプロセスフリープレートを徹底的にテストしました。その結果、2社のプレート製品では印刷機上で問題が発生したため、KODAK SONORA News プロセスフリープレートを試すことになりました。当初、BNIのチームは、SONORA News プレートは有処理プレートと比べて画像のコントラストが低いため、印刷品質が損なわれるのではないかと懸念していました。しかし、印刷テストの結果、その懸念は誤りであることが明らかになりました。

BNIの3つの印刷拠点すべてが、SONORA News プロセスフリープレートを自社の業務に最適なソリューションとして支持しました。この決定の重要な要因のひとつは、コダックが米国で唯一残る平版印刷用プレートの製造メーカーであるという点であり、BNIにとって、安定した国内供給体制への信頼は揺るぎない安心感をもたらしました。SONORA News プレートへの移行はスムーズに行われ、この選択の正しさが改めて証明されました。

BNIにとっての最強の組み合わせ

コダックのCTPシステムとプロセスフリープレートの組み合わせにより、BNIは印刷プロセスを大幅に効率化し、時間を節約、製版に必要な人員を50%削減することができました。「より多くのプレートを迅速に作成できるため、より早く印刷に取りかかれます」とK.O. Bennett氏はコメントしています。

利点は印刷現場でも続きます。革新的なコダック技術の導入により、製造部門の責任者によれば「色の見当精度と印刷品質が大幅に向上しました」とのことです。SONORA Newsプレートを使用した印刷の大きなメリットは、印刷機の立ち上げ時間が大幅に短縮される点です。これは、BNIの印刷拠点が多数の短納期ジョブを行っていることを考えると、時間とコストの大幅な削減につながります。

「プロセスフリー技術に切り替える前は、プレートがきれいに印刷されるまでに200〜300枚の刷り出しが必要でした。現在では、SONORA Newsプレートを使用することで、印刷機の立ち上げ時に出る無駄な刷り出しは約100枚にまで減少しました。これにより、立ち上げ時の用紙とインクの廃棄量が3分の2削減され、生産開始までの時間も短縮されました」とK.O. Bennett氏は語っています。同氏は、コダックのプリプレスおよびプレート技術だけでなく、サービスとサポートにも非常に満足しています。「コダックのカスタマーサービスは本当に素晴らしいです。何か問題が発生した際には、すぐにサービス担当者が対応してくれます。また、コダックの営業チームが常に期待以上のサポートをしてくれることにも感謝しています。これこそが真のパートナーシップです。」と述べています。

「私たちは、サービスを提供する地域社会の経済状況に見合った、最高品質の製品を生み出すことを目指しています。そして、創意工夫と想像力をもって、さらなる品質向上に取り組むことで、地域の発展と価値創造に貢献していきます」とBNI創業者のJames B. Boone, Jr.氏はかつてこう語りました。コダックの先進的なCTPおよびプレート技術は、Boone Newsmediaがこの理念を日々実現するための支えとなっています。

KODAK、SONORA、TRENDSETTER、SQUARESPOTはEastman Kodak Companyの商標です。