CTP設備の交換時期を判断する3つの理由
印刷のような変化の速い業界では、機器を最後の最後まで交換しない、という訳にはいきません。CTP機器も例外ではありません。利益率は厳しく、テクノロジーから商業トレンドに至るまであらゆるものが常に進化しています。最新のCTPモデルに先を見越してアップグレードすることで、テクノロジーの変化よりも一歩先を進んで新たな機会を掴むことができます。そして、経費の節約も実現できるでしょう。
ここでは、CTP設備の交換時期が来たと判断する3つの理由を解説していきます。
1. 機器が老朽化している
CTP機器を7~10年前からアップグレードしていない場合は、生産性の向上が妨げられている可能性があります。既存の機器をまだ問題なく使えている場合でも、これまでと同じ効率でジョブを印刷できていないかもしれません。
KODAK CTP は品質、耐久性、信頼性が高いことで知られていますが、CTP機器は複雑なシステムなのです。古いユニットは信頼性が低下し、問題が発生しやすくなります。何年にもわたって印刷物を大量生産することで、エンジンだけでなく、サーマルヘッド、レーザー、センサー、自動化制御に至るまですべての信頼性が低下している可能性があります。プレートセッターの使用年数が10年にもなると、スペアパーツの入手も難しくなってきます。
古いマシンは他にもリスクをもたらします。現在、種類や規模を問わずあらゆる企業にとってセキュリティが大きな問題となっており、最新のオペレーティングシステムを搭載してセキュリティアップデートを常に最新の状態に保つことが、これまで以上に重要になっています。古いCTP機器は脆弱性を生み出してセキュリティ上の重大な脅威をもたらす可能性があり、顧客のデータを危険にさらすだけでなく、自社の評判低下や、場合によっては自社の存続自体も危ぶまれることになりかねません。
2. 自社の成長をオフセット印刷が大きく左右している
オフセット印刷は耐刷に優れ、長期間にわたり高品質と高効率性を実現しますが、プレートに対する要求も非常に高くなります。オフセット印刷業者は、毎年何万枚ものプレートを印刷することになると思われますが、古くて手動のCTP機器では、そのスループットに対する要求を満たすのは大変なことでしょう。
既存のCTP設備でも十分にジョブを裁くことは可能であるかもしれませんが、目まぐるしく変化していく機会の中で自社のビジネスを開花させることができているでしょうか?
最新のCTP設備を使用すれば、製版プロセスが完全に自動化および合理化され、ローディング、イメージング、丁合の際に人による介入がほぼ不要になります。より多くの版をより迅速に印刷に使用できるようになり、出力や印刷品質における目標を達成できる処理能力と汎用性を得ることができます。
新しい機器の導入により、人件費とエネルギーコストが減り、廃棄物が削減され、オフセット印刷機のネットワークセキュリティが強化されます。
また、変化の著しい業界トレンドを先取りすることもできます。たとえば、昨今は印刷物のパーソナライズ化が進む中、頻繁なデザイン変更をサポートするソリューションを多くの印刷会社が求めています。この傾向が今後も続くのであれば、最先端のCTPソリューションがオフセット印刷機にもたらす効率性がますます重要になります。
ビジネスの繁栄を望まないオフセット対応の印刷会社はありません。最新のCTP設備によって、増大する需要に確実に対応できるようになるでしょう。
既存のCTP設備でも十分にジョブを完了できるかもしれませんが、市場の需要に応えられているでしょうか。目まぐるしく変化していく機会の中で、自社のビジネスを開花させることができているでしょうか?
前回投資した時と比べ、CTP技術は大幅に進歩しており、製版技術はますます高度になっています。
最新のイノベーションにより、生産性の向上、品質向上、省スペース化が進んでいます。リモート監視などの自動化オプションにより、時間と労力の制約から解放されます。自動化は省電力機能、オペレーションの簡素化、エラーや無駄の減少も手伝って、コストの大幅な節約を実現します。しかし、それだけではありません。ローディング、イメージング、排出を自動化できるプレートの数が増えるほど、1日に処理できるジョブの数が増え、増収の見込みが高まります。
最新のCTP技術には、最新のイメージング技術も搭載されています。高速でも非常に詳細な出力を実現できるため、美術品の印刷やマイクロプリンティングに最適です。また、セキュリティ機能も優れ、レンチキュラー印刷にも対応します。要求の厳しい印刷タイプの仕上げ効果をすべて処理できるということは、卓越した印刷物を絶対に作成したいと願う幅広い顧客からのあらゆる要求に応えることができるということです。
プロセスも全体的に、さらに環境に配慮したものになります。たとえば、最新のKODAK TRENDSETTERおよびACHIEVEプレートセッターは、イメージング時の消費電力を以前のモデルと比べて最大43%削減し、競合製品のプレートセッターと比較すると最大95%削減します。 この2つは KODAK SONORA プロセスフリープレートを利用できるCTPでもあり、プレート作成による環境への影響をより一層軽減します。
つまり、設備をアップデートすることで、既存の顧客を喜ばせたり驚かせたりできるだけでなく、自社の成長を実現する新たな手段から利益を享受することができるようになります。投資から大きな利益を得るチャンスだということです。
3. 既存のCTP設備はコスト高になる可能性も
CTPに不具合が発生すると、予期せぬコストが瞬く間に膨れ上がる恐れがあります。修理や部品交換といった目に見える費用だけでなく、将来的に必ず必要になる設備全体の交換の費用も考えなければなりません。古い機器を使用するのであればスクリーニングや診断の頻度を上げなければならず、サービス契約の料金が上昇するリスクがあります。コダックはお客様に上質なサポートを提供していますが、マシンが古くなり、技術も時代遅れになれば、保守の提供はさらに困難になります。古い機器のプラットフォームが新しいモデルと互換性がない場合、交換部品の料金はさらに高くなる可能性があります。
次に、ダウンタイムを考慮する必要があり、これにより収益損失に追い打ちがかかります。プレートセッターが故障すると、印刷能力の最も重要な要素が失われます。
これらのコストをすべて考慮すると、新しい機器の購入にかかる月々の支払いを単純に算定するよりも、古い機器を維持するためのコスト計画の方が難しくなるでしょう。
現在、企業はすでに予測が難しい多くの脅威、不確実性、プレッシャーに直面しています。多くの場合、エラーに対処する余裕はほとんどありません。製版の最新化に投資することで、印刷プロセスの高速化、効率性アップが可能になり、自社のビジネスへのリスクを減らすことができます。そして何より、企業が切望する安心感がもたらされます。
理想のソリューションがお客様を待っています
完璧なソリューションを夢見つつも既存の設定に手を加えて使い続ければいいというものではありません。コダックは、プレートを印刷室へ迅速に納品、人件費を削減し、高価なプレートの再作成不要を実現すべく設計された新しいCTP設備に投資することで、業界をリードし続けています。お客様のニーズに合わせて完全にカスタマイズできる自動化レベルを備えた、受賞歴のあるコダックのテクノロジーは、様々な企業に適しています。
コダックでは、エントリーレベルのKODAK ACHIEVE や手動によるCTPから、MPL(マルチパレットローダー)を搭載したハイエンドでスケーラブルな KODAK MAGNUS Q800 Tスピードまで、新品または再生CTP設備に利用できる幅広いオプションを用意しており、これまで想像していなかったレベルの製版を実現できます。
新しいCTPソリューションは、生産性、効率性、企業の成長、収益性の観点から既存のワークフローを変革します。今使用している古いマシンを手放すのにかかるコストは、お客様が思っているほど高額ではないかもしれません。それどころか、コスト削減になる可能性すらあります。
KODAK CTPを実際に使用しているお客様の体験談をぜひご一読ください