印刷の「共存時代」におけるチャンスを最大限に活かす

ブラックモア社のマネージングディレクター、アンディ・ロビンス氏がKodak の drupa 2024 顧客向けラウンドテーブルで講演
現在の印刷の"共存"時代には、依然として印刷ページの 90%以上を占める従来のオフセット印刷ソリューションと、急速に進化するデジタル技術の両方が含まれています。賢明な印刷会社は、この二つの技術が持つ固有の利点を活かし、厳しい市場環境の中でも成長を実現し、収益性を高めています。
この戦略に従う企業は増えており、その中にはBlackmore Ltd.も含まれます。ドーセット州シャフツベリーに拠点を置くBlackmoreは、商業印刷とパッケージ印刷サービスを提供する、英国を代表するサステナビリティ重視のグリーン印刷会社の一つです。19 世紀末に創業した同社は、現在およそ 60 名を雇用し、B1 判枚葉オフセット、コールドセット輪転オフセット、デジタルトナー印刷機を稼働させています。
デジタルの登場により、オフセットは新たな役割を担うようになりました
Blackmoreのマネージングディレクター、アンディ・ロビンス氏は、drupa 2024で開催されたコダックの顧客ラウンドテーブルディスカッションの参加者の一人でした。彼は、デジタル印刷がオフセットを補完する存在であることを強調し、Blackmore チームにとってデジタルが果たす役割について次のように説明しています。「私たちは比較的最近デジタルを導入したばかりで、まさにキーワードは“補完”です。商業印刷の分野では、短納期の仕事、可変データを扱う案件、先行見本などをデジタルで印刷しています。また、当社はパッケージ分野にもかなり力を入れています。短納期のパッケージや試作品もデジタル印刷機で生産しており、これは確実に当社にとって成長分野になっています。」
議論の中での興味深い質問として、各社においてオフセット工程が長年の間にどのように進化し、改善されてきたかという点でした。コダックの顧客であるBlackmoreは、オフセット分野で PRINERGYワークフロープラットフォームとINSITE Prepress Portal、 MAGNUS Q800プレートセッター、SONORAプロセスフリープレート*を使用しています。アンディ・ロビンズによれば、
彼が業界に入ってからの 26 年間で、オフセット部門は計り知れないほど変化したといいます。「現在では、短い印刷ロットが非常に多く、よりカスタム性の高いハイエンド製品や装飾コーティングも増えています。誰もが少し違った見た目で、目立つものを求めています。また、オフセット側でもサステナビリティへの関心が明らかに高まっており、廃棄物の最小化は当社にとって大きな重点項目です。」
議論では、デジタルとオフセット両プロセスにおけるさらなる自動化の必要性にも触れました。この点で、PRINERGYプラットフォームのRules Based Automation(RBA)はアンディ・ロビンスにとって非常に重要です。「私たちは PRINERGY テクノロジーと RBA を非常に有効に活用してきました。しかし、短納期のデジタル案件が増える中で、現状ではその処理がまだ遅すぎると感じています。そのため現在、見積もり段階から最終納品までのスループット効率を高めるべく、タッチポイントを削減するプロジェクトを進めています。」