ヴィンタートゥール、スイス
PAWI Group
業界最先端のプロセスフリープレートがPAWIのビジネス成長を後押し
企業
食品業界向けの段ボールおよび紙パッケージを専門とする企業で、ヨーロッパの3拠点に約250名のスタッフを擁す
課題
オフセット製版工程の簡素化と効率化を持続可能な形で追求し続けること
コダックのソリューション
SONORAプロセスフリープレート
MAGNUS Q800 プレートセッター
はじめに
スイスとドイツに3つの拠点を持つPAWI Groupは、食品業界向けにデザインから製造までの一貫したパッケージングソリューションを提供しています。持続可能性は長年にわたる企業の重要課題であり、PAWIはオフセット製版においてコダックのプロセスフリープレートの導入を先駆けて行ってきました。これは環境負荷の軽減に加え、より迅速かつ簡便で効率的な工程を実現しています。
ビジネスニーズ
PAWI は複数の印刷技術を活用していますが、需要の高い段ボールカートンの生産には、3B判枚葉オフセット印刷が主力です。製版工程の簡素化・迅速化を追求しながら、持続可能性という理念を重視し、数年前にKODAK MAGNUS Q800プレートセッターによる全自動CTP製版システムへ移行しました。2017年には従来のサーマルプレートから、初代のKODAK SONORAプロセスフリープレートへの移行を開始し、MAGNUSプレートセッターの全自動シングルカセットユニット(SCU)によって作業負担を即座に軽減、化学処理工程を排除することで、追加設備や化学薬品・電力・水の消費も削減されました。PAWIは品質・スピード・生産の継続性をさらに高めるために常に新しい手法を模索しており、CMYKに加えて3色を追加する『拡張色域印刷(スマート印刷)』の導入により、スポットカラーに代わるコスト効率の高い選択肢を得る一方で、使用プレート数も増加しています。こうした課題を受けて、PAWIはコダックに対し、効率性とコスト削減の両立を可能にする新たなソリューションを求めました。
コダックのソリューション
コダックのプロセスフリーテクノロジーは、PAWIの持続可能性への取り組みと生産効率の向上という方針に合致しています。そのため、コダックが次世代の製品を発表した際、PAWIはKODAK SONORA プロセスフリープレートの利点を積極的に導入しました。2021年に既存のMAGNUS プレートセッターで新しいプレートへの移行をスムーズに実施した結果、PAWIは画像の視認性が飛躍的に向上し、これまでになくスピーディーでクリーンな印刷運用を実現しました。さらに、画像処理後のプレートは日光を避ければ最大5日間保管可能で、プリプレスおよび生産工程において柔軟性が高まりました。PAWIは従来型インキとUVインキの両方を使用しており、UV印刷でも最大10万部の印刷が可能なSONORAプレートの安定性を高く評価しています。
結果
PAWIがプロセスフリーテクノロジーに最初に移行した際には、廃棄物とプリプレス作業の削減に加え、不要な設備の排除によって、約200平方メートル(2,152平方フィート)のスペースを他用途に活用できるようになりました。さらに、最新のSONORAプレートへの移行によって得られた成果は、準備時間の短縮と連続ジョブの高速化。これにより、7色の“スマート印刷”方式でプレート使用量が増加しても、時間とコストの節約がそれを上回るメリットをもたらしました。その結果、同社ではすでに約40%のオフセット印刷ジョブを新しいプロセスに切り替え、品質や持続可能性を損なうことなく運用を進めています。
お 問い合わせ
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