ロイトリンゲン、 ドイツ
Druckzentrum Neckar-Alb
プロセスフリーの製版技術により、ドイツの大手新聞印刷会社が業務効率化と利益向上を実現
企業
Druckzentrum Neckar-Albは、2000年にドイツ南西部の6つの出版社によって設立され、新聞オフセット印刷を専門としています
課題
老朽化した設備の更新と製版工程の合理化により、より効率的で信頼性が高く、収益性のある生産体制の構築を目指す
コダックのソリューション
SONORAプロセスフリープレート
はじめに
ドイツ南西部最大級の新聞印刷会社である Druckzentrum Neckar-Alb は、業界が直面する課題を深く理解しています。生産性や信頼性を損なうことなく収益性の高い運営を続けるためには、システムの刷新が不可欠であると判断しました。KODAK SONORAプロセスフリープレートに切り替えることで、製版工程を完全に管理できるようになり、収益性への新たな道筋が開けました。
ビジネスニーズ
新聞印刷業界は急速に進化しており、発行部数の減少や紙・エネルギー・資材の高騰、そして変化の波に対応し続ける競争力の維持が求められています。世界中の印刷会社がコスト削減と業務効率化を進めつつ、品質と信頼性を保つ方法を模索しているのも当然といえるでしょう。
11の日刊誌、7つの週刊誌、6つの週刊広報誌、そして多数の外部委託製品を扱う Druckzentrum Neckar-Alb にとって、機器を最大限に稼働させることは不可欠です。既存設備が耐用年数の終わりに差しかかったことで、同社はチャンスを見出しました。今こそ、生産プロセス全体をより安定・効率的・収益性の高い体制へと刷新し、現代の新聞印刷にふさわしい姿へ進化させる時だと考えたのです。
同時に、自社の環境負荷への懸念にも対応したいと考えており、エネルギー・水・資材の使用削減に加え、24時間高稼働の生産体制への影響を最小限に抑えることも重要な課題として捉えていました。
コダックのソリューション
Druckzentrum Neckar-Albは、SONORAプレートでの2年間の試験運用を経て、2022年、新たに2台の KODAK GENERATION NEWS プレートセッターへとアップグレードしました。
新機器には、346×530mmのブロードシート版に対応する毎時300版の処理能力を持つ完全自動化された Z-Speed バージョンを採用。各プレートセッターには最大1,600枚を収納できるカセットが4基搭載されており、数日間連続運用が可能です。
導入時の移行プロセスはコダックの技術チームが監督し、新しいプロセスフリープレートは、設定とワークフローにわずかな変更を加えるだけで、既存の生産パイプラインに問題なく統合されました。
オペレーターたちが懸念していた見当合わせやプレート位置のズレも杞憂に終わり、打ち抜きユニットの革新的なカメラシステムにより正確にレジストマークを読み取ることが可能となりました。新しいプレートセッターは、旧モデルに比べてクリーンで、スピード、信頼性のいずれにおいても優れていました。
2022年5月初旬には、Druckzentrum Neckar-Alb の新しい 100% プロセスフリーの製版システムが本格稼働を開始し、生産に大きなインパクトをもたらしています。
結果
新聞用輪転印刷で最大40万部まで対応可能な SONORA XTRA プレートは、Druckzentrum Neckar-Albのニーズを大きく上回り、将来的な成長にも十分な余力を残しました。
プロセスフリープレートは、視認性の向上、耐傷性、高速処理、耐久性といった面で優れ、従来使用していた自動現像機2台を廃止することも可能となり、CTP室に必要なスペースを確保することができました。さらに、有害な薬品の使用が不要となり、廃液処理も不要なため、環境負荷とコストの両面で明確なメリットが得られています。
また、洗浄作業が不要となったことで、メンテナンスや修理のコスト削減にも成功しており、その効果は年間約15,000〜20,000ユーロと見積もられています。さらに、プレートセット・積み下ろしの自動化によって、輪転機の担当者が他の業務に専念できるなど、目覚ましい業務効率の向上も達成しました。
お 問い合わせ
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