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印刷および出版

印刷および出版分野における長年にわたるリーダーシップ

コダックは創業当初から印刷業界で使用される材料を供給してきましたが、当社が最初に印刷業界向けに設計された材料を販売したのは1912年でした。この年、ジョージ・イーストマンはロンドンを拠点とするWrattenおよびWainwrightを買収し、これにより写真用材料が商業印刷に使用されるようになりました。

その後数十年で、コダックの名前は印刷業界で広く知れ渡りました。この成功はいくつもの業界のマイルストーンにより築かれてきました。

  • 1929年、当社は高輝度KODALITH材を発表し、ハーフトーンの印刷を容易にする基盤を確立しました。それまで印刷会社では温式コロジオングラス板を使用していたため、それを自社でコーティングする必要がありました。
  • 1930年代半ば、コダックの研究者たちは印刷用の画像を準備するための、世界初の電子色分解スキャナーを開発しました。このスキャナーはTime, Inc.の子会社に売却され、最終的にはTime-Lifeマガジンのカラー部分を印刷するのに使用されました。
  • 1950年代および1960年代、雑誌および書籍のカラー化が加速するにつれコダックは大きな役割を果たしました。当社は高品質なカラー印刷を可能にするシステムを研究し、膨大な数のセミナー、会議および製品紹介を通して、業界に色分解、マスキングおよび補正方法について教育を行いました。
  • 1960年代に植字に電子技術が導入され、コダックは初の高速電算写植機用紙とフィルムを提供しました。その後数年にわたり、コダックは多く新世代のグラフィックアーツフィルムや印刷用プレートを発表し、商業印刷会社の品質と利便性を向上しました。
  • 1990年代、コダックは初めて赤外線感光式、またはサーマル方式のデジタル印刷プレートを商業化しました。これにより、今日のオフセット印刷の卓越した品質が実現され、これは、現在コダックが業界をリードするサーマルプレートの先駆けとなりました。
  • また、コダックは初のデジタルハーフトーン色校正システム、KODAK APPROVALシステムを発表し、本機校正を行わなくても最終出力の品質を確認できるようになりました。
Printing heritage plates

1990年代、コダックは2つの合弁事業に参画しました。

  • 1997年、コダックはSun ChemicalとKodak Polychrome Graphics(KPG)を設立しました。KPGは、プリプレス用消耗品(印刷用プレート、フィルム、校正製品、化学薬品)の世界最大のプロバイダーとなりました。
  • 1998年、コダックはHeidelberg DruckmachinenとNexPress Solutions LLCを設立しました。同社は成長するオンデマンド印刷および可変データカラー印刷の市場に、カスタマイズしたカタログやその他の販促物の高速かつ高品質な印刷を提供しました。

これらの事業は当社が参画して以降、今でもコダックの商業印刷および出版印刷用ラインアップで重要な役割を担い続けています。

2005年、当社は世界中の商業印刷で使用されているプリプレスシステムおよびワークフローシステムのトップサプライヤーであるCreo Inc.を買収しました。

2008年、コダックはKODAK FLEXCEL NX Systemによりフレキソ印刷市場に参入しました。近年、FLEXCEL Systemファミリーは拡大され、エラストマースリーブおよびプレートの直接彫刻を行うシステムも含まれており、段ボールなどのパッケージアプリケーションで使用されています。

2010年、コダックは、革新的なKODAK Streamインクジェットテクノロジーを採用したKODAK PROSPERプレスならびにPROSPER インプリンティングシステムのファミリーを発表しました。このプラットフォームは、デジタル印刷の柔軟性を提供する一方、品質、生産性およびコスト面ではオフセット印刷に匹敵するレベルの性能を備えています。現在、何百ものPROSPERシステムが世界中のお客様に優れた成果を提供しています。

当社は、今後も印刷会社の収益性や持続可能性を向上するソリューションを開発していく予定です。なかでも印刷用のKODAK SONORAプロセスフリープレートは、その優れた性能と耐刷性、化学薬品による現像の撤廃、さらに時間の削減、水および電力消費などのコスト削減を可能にするという特長から、急速な勢いで市場に浸透しました。