Axel Springer Offsetdruckerei アーレンスブルク工場で KODAK LIBRA VP2デジタルプレートのポテンシャルをフル活用

新しいKODAK LIBRA VP2デジタルプレートは、イメージング速度が高速化され、印刷工程での耐久性がより向上し、環境への負荷を軽減し、コダックの前世代のバイオレットプレートから大幅に性能が改善されています。新聞の印刷のために開発されたLIBRA VP2プレートは、ドイツのアーレンスブルクにあるAxel Springerグループのオフセット印刷工場でこれまで長い間にわたり素晴らしい貢献をしてきました。アーレンスブルクは、エッセン市のケトヴィッヒとシュパンダウ(ベルリン)にある印刷工場と共にこのメディア・テクノロジー会社のドイツの3カ所の新聞生産拠点のうちの1つです。

Offsetdruckerei Ahrensburgは2交代制で週に7日稼働しています。生産は、ノルディックフォーマット用にデザインされた6つの48ページの新聞輪転印刷機で行われています。BILD、BILD am Sonntag、DIE WELT、WELT AM SONNTAGなどのようなAxel Springerグループ自体の新聞以外に、社の製品ラインナップには、Hamburger AbendblattやSüddeutsche Zeitungなどの外部からの委託契約も含まれています。

新聞業界の一般的な動向のとおり、Ahrensburg印刷工場は、ここ数年に渡ってさまざまな新聞の発行部数の減少を経験してきています。結果として、最長の版は150,000刷の領域です。この数字は現代の新聞プレートに組み込まれている耐久性を十分下回っています。 「今日の状況は、最低限のスタートアップ時の廃棄で綺麗に、速く、効率よく、その上、もちろん一貫した、高い印刷品質で稼働するプレートの能力が最も大事なことなのです」と印刷生産管理担当のDirk Gaulke氏は説明します。彼はプレート製造を担当しているだけでなく、作業材料と品質保証も担当しています。しかし、2020年の夏の試験段階の終了時点でOffsetdruckerei Ahrensburgの経営陣がコダックプレートの顧客になることを納得したLIBRA VP2プレートの特性はこれらだけではありませんでした。

喜ばしい代替品
KODAKバイオレットプレートは別のメーカーの製品に取って代わりました。しかしながら、この新聞印刷会社は、すべての重要な消耗品で「サプライヤー2社購買」戦略を推し進めています。そのためGaulke氏はこうコメントしています。「わが社の視点からの最大の利点はわが社が別のプレート製品を使用しているにもかかわらず、今までのところ印刷工程での挙動や品質能力のどちらかで差異に気付いたことが一切ないことです。 LIBRA VP2プレートはあらゆる点でわが社の期待にこたえていると言わなければなりません。」

このプレートは下流一掃ユニットを備えた4つのバイオレットプレートセッター上に作られています。これらのCTPラインのそれぞれに比較的大きなノルディックフォーマット(幅広シートフォーマット: 396 × 579 mm)で280プレートの能力があります。手始めに、単独のCTPラインがLIBRA VP2プレートのイメージングと処理に切り替えられました。 「この移行は全てがスムーズでした。わが社がやったことはクリーンアウトユニットでKODAK COF-2プレートソリューションに切り替えて、イメージャーの設定を調整できるように当社の標準のテストチャートを使用してLIBRA VP2プレートをイメージしただけでした」とGaulke氏は報告します。「その後わが社はサポートを依頼する電話すらしませんでした。 コダックの技術者が性能を確認しにここに来ましたが、イメージングと処理のどちらでも再調整は一切必要ありませんでした。」

この会社はコダックの簡易ケミカルセットアップを使用していますが、このセットアップによりプレート処理の間のプレ洗浄や最後のすすぎやガム処理の手順を省いて水と化学薬品が節約できます。プレートソリューションの寿命について尋ねられると、Gaulke氏はこう答えます。「わが社には自社のすべてのクリーンアウトユニットに関して決まったメンテナンス間隔があり、いつも3500平方メートルまたはおおよそ14,000枚のプレートの処理後に化学薬品を交換しています。 クリーンアウトユニットの清掃は大した仕事ではありません。ユニットを水ですすいで、洗浄液が循環できるようにして、再度すすぎます。ただそれだけのことです。」

LIBRA VP2の人気が上昇中

LIBRA VP2を使ってみて良かったので、このことに後押しされて、Axel SpringerのAhrensburg印刷工場は2021年の1月に第2 CTPラインをコダックのバイオレットプレートに移行しました。Dirk Gaulke氏は、LIBRA VP2プレートがなぜ支持を得ているのかという理由を以下のようにまとめています。 「開始がものすごくスムーズだっただけではありませんでした。コダックのプレートは極めて安定しているということも証明済みです。今までこの製品に関する問題は一切ありませんでした。その上、当社はコダックがとてもよくサポートしてくれているといつも感じています。」