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映画は共同でつくり上げる形の芸術だ。したがって、デイリーやポストプロダクションの過程で、撮影監督がスタッフに、思い描いた映像を正確に伝えられるかが重要である。衣装デザイナーは、撮影監督が彩度を落としたらドレスの赤がどう表現されるかについて悩み、一方でプロダクションデザイナーは壁紙のテクスチャーを選択しなければならない。一貫性がきわめて重要なのだ。
ハリウッドのレーザーパシフィック社は、このような一貫性の問題を解決するために『accurateIMAGE™:アキュレート・イメージ(aIM:エーアイエム)』システムを開発した。このシステムは、コダックが独自開発した技術とASCのカラーディシジョンリストを駆使し、撮影とポストプロダクションのあらゆる段階において撮影監督の意図を完璧に再現する。様々な作業に携わるスタッフが同じ映像を共有でき、混乱や間違った理解をなくすことで時間を節約し、プロジェクトをスケジュールどおりに進められるのだ。
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撮影監督ヴィルモス・ジグモンド(ASC)がポーランドのウージで行われたプラス・キャメリメージ国際撮影技術映画祭のスライドプレゼンテーションで見せた、『ボールデン!』の1シーン。レーザーパシフィック社のaccurateIMAGETM(aIM)を使う前と後のルックの比較。 |
ヴィルモス・ジグモンド(ASC)は自ら手がける『ボールデン!(原題:Bolden!)』で、このaIMシステムをテストした。この映画は1890年代のニューオーリンズを舞台に、ジャズミュージックの先駆者、バディ・ボールデンの生涯を描いた作品で、ジグモンドと監督のダン・プリッツカーは、彩度を落としたルックをイメージしていた。
ジグモンドはデイリーの過程について振り返る。「この作品は白黒映画のような雰囲気にしたかった。撮影準備中にaIMシステムのテストを見て、『これはまさに僕のためのものだ』って言ったんだ。撮影中は毎晩、スチルキャメラマンのピーター・ソレルと一緒に、理想のルックを思い描きながら、スチル写真上で彩度を落としていった。彼のラップトップコンピューターはレーザーパシフィック社のシステムに合わせて調整されていたんだ。その画像をレーザーパシフィック社にメールで送ると、タイマーのブルース・グッドマンがデイリーを送ったスチルに合わせてくれたんだ。デイリーは広いホテルの部屋でaIMデイリーズ・プレイヤーから大画面に映写して見たんだけど、デイリーの映像がスチルにぴったり合っているのには驚いたよ、一寸分の違いもないんだ」
「aIMデイリーズ・プレイヤーを使うと、その場ですぐに映像を変えることもできる。監督にバリエーションを見せることができたし、もっと暗くしたり明るくしたり、色を足したり引いたりすることもできた。そしてその情報をレーザーパシフィック社に返すわけだ。DIの段階では、ロケ中にデイリーを見ながらやった補正から始めることができたね。このシステムがあって本当によかったと思うよ」
レーザーパシフィック社の副社長で長編映画サービス部門のジェネラル・マネージャーを務めるグレン・ケネルは、20年にわたって、デジタルによる映画製作技術に革新を起こしてきた。彼の話によると、aIMシステムは1年以上の研究開発と1年間のプロダクションによるテストに基づいているのだという。「aIMシステムによって、映画製作者は最初のデイリーからDI、そして最終的に映し出されるあらゆるメディアまで、完成したフィルム映写と同じルックの映像を使うことができる。最初から最後まで一貫して色を調整できる初めての映画製作プロセスだ。これまで、映画製作に関わる人たちは様々なフォーマットの映像を、様々なタイプのディスプレイで見ることに慣れていた。でも、たとえ高解像度のビデオでも、色やコントラスト、及び映像特性はフィルムとまったく違う。色を調整するaIMテレシネ・プロセスとaIMデイリーズ・システムを使用すれば、完成度の高いデイリーを製作できる。しかもビデオではなくフィルムのルックなんだ」
「aIMは映画製作者が自分たちの独創的なビジョンをプリプロダクションから配給まで維持できるように考えられたプロセスだ。基本的にフィルムのLUTを編集用とビデオデイリーに組み込んでいる。aIMは撮影時、デイリー、試写、DI、あらゆる段階で見る映像が、リリースプリントやデジタルシネマと同じであることを保証する。最初に製作者自身が見た映像と出来上がりが同じなんだ。さらに重要なのは、製作者自身が見た映像と、スタッフや観客が見る映像も同じなんだ」
「すばらしいシステムだと思う」とジグモンドは言う。「監督、プロデューサー、プロダクションデザイナー、そして俳優までもが、こんなデイリーは見たことがないと言っていた。奇跡だと思うよ」
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